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CASE7ー6 生まれるまでの苦痛

思い返せば陣痛室でも助産師さんは

 

ほとんど部屋に来てくれませんでした。

 

赤ちゃんの心拍が下がるとモニターのアラームが鳴るので来てくれるんですが、

 

それ以外は自分自身でただ呼吸を整えて乗り越えるしかなかった記憶があります。

 

胎盤が剥がれていたせいか、

 

痛みも非常に強かったのを覚えています。

 

緊急帝王切開が決まると、

 

もう陣痛を受け入れられる気持ちではなくなり、

 

とにかく痛みを取ってほしい!という気持ちでいっぱいになりました。

 

 

麻酔を入れる時も、

 

陣痛は休みなく来て、

 

身体を丸くしなければならず、

 

お腹が大きいから呼吸もしづらいし、

 

頭と足を支えてくれている看護師さんの服をグッとつかんで、

 

「早くしてください!!」と訴えてしまいました。

 

麻酔が入ると全然痛みがなくなり、

 

我に返って周囲に「ごめんなさい。」と謝りました。

 

身体の感覚は無くなり、

 

自分の身体じゃないみたいでした。

 

「産まれるよ〜。」と声をかけてくださった時も、

 

赤ちゃんが出てくるところは見ていたし、

 

生まれたのは分かったんですが、

 

自分で産んだ!という実感する気持ちはなかったように思います。

 

先生が「部分早剥(胎盤早期剥離)だったね。早く出せて良かったよ〜。」と言ってくださいました。