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CASE54ー7 31週、手術30分前に「今すぐ」、MFMが決めた緊急帝王切開

「もう(赤ちゃんを)出したほうが良い」

 

その最終判断が下されたのは、

 

31週を迎えたある日、

 

手術のわずか30分前でした。

 

エコーと血液検査の結果を見たMFMのドクターが

 

「今すぐ!」

 

と決断してからのスピード感は凄まじいものでした。

 

当時、

 

夫はまだ病院にはおらず、

 

私一人で宣告を聞きました。

 

前日、

 

夫に

 

「次のエコーの後に指示が出ると思う。

 

なんだったらその時に赤ちゃんを出しましょうって言われる気がするから

 

覚悟しておいてね」

 

と話していたのですが、

 

本当にその通りの急展開になったのです。

 

ドクターが部屋に来た時点で、

 

すでに5人ほどの看護師さんを引き連れていたので、

 

「え?もう、これ今から始まるやつじゃん!」

 

と圧倒されました。

 

でも変に前もって言われてハラハラするより、

 

心構えをする隙もないまま始まったのは、

 

私にとっては逆に良かったです。

 

夫が急いで病院に到着した頃には、

 

私はすでに手術台の上でした。

 

以前、

 

子宮内膜症の検査で全身麻酔の手術を経験したことがあったのですが、

 

意識がある状態での手術はこれが初めて。

 

「むしろ全身麻酔で眠らせて!

 

なんでここで起きてなきゃいけないの!?」

 

と、内心かなり緊張していました。

 

しかし、

 

始まった手術室の中は、

 

いかにもアメリカらしいフランクな空気感。

 

ドクターも看護師も、

 

手術とは全く関係のない無駄話や世間話をあちこちで繰り広げているんです(笑)。

 

特に印象的だったのは、

 

私の頭元にいた麻酔科医が、

 

見学に来ていた医学部生に向かって唐突に

 

「君はさぁ、乗馬とかするの?」

 

と質問し始めたこと。

 

学生が戸惑いながら

 

「え?馬ですか?乗りませんけど……」

 

と返すと、

 

「へぇ〜、そうなんだ。

 

馬とか乗ってそうだなぁと思って」

 

と、本当にどうでもいい会話が聞こえてきて(笑)。

 

緊張が吹き飛ぶほどの

 

「何の話?」

 

という驚きのおかげで、

 

帝王切開中の記憶はその会話で上書きされてしまったほどです。