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CASE54ー6 妊娠高血圧の管理入院、帝王切開のタイミングを見極めるMFMとナースコーディネーター

入院中、

 

アメリカの医療陣はあえて

 

「いつ頃に帝王切開しましょう」

 

という具体的な日付は口にしませんでした。

 

でも、

 

エコーの度に向こうの意図が透けて見えて、

 

「あ、おそらく〇〇頃なんだろうな」と、

 

こちらが空気を読んで察するような独特の雰囲気がありました。

 

入院1週目のMFMの診察後には、

 

赤ちゃんの肺の成長を促す

 

「ベタメタゾン」

 

という薬が投与され、

 

血圧を下げる薬も使われ始めました。

 

それでも血圧は高く、

 

時折跳ね上がることもあって、

 

医師からは

 

「血圧のせいで胎盤がうまく機能していない」

 

と告げられていました。

 

ギリギリまで赤ちゃんをお腹にとどまらせつつ、

 

「お腹の中にいる方が安全か、

 

それとも外のNICU(新生児集中治療室)にいる方が安全か」

 

という絶妙なタイミングを、

 

医療陣が攻めの姿勢で見極めているのが痛いほど伝わってきました。

 

この緊迫した入院生活で、

 

私の大きな心の支えになってくれたのが

 

「ナースコーディネーター」

 

という存在でした。

 

最初は名刺をもらっても何をする所属の人なのか分からなかったのですが、

 

調べてみると

 

「医師の資格を持ち、病院と患者の橋渡しをする」

 

という病院のサービスの一環でした。

 

ナース長やセラピストともまた違って、

 

患者に寄り添い、

 

より良い入院・出産体験ができるように

 

トータルでサポートしてくれるプロフェッショナルです。

 

私がベッドから動けない時は車椅子に乗せて外に連れ出してくれましたし、

 

あの夜勤の看護師さんとのトラブルの時も、

 

師長に掛け合って担当から外れるよう裏で迅速に根回しをしてくれました。

 

さらに、

 

赤ちゃんがNICUに入ることを見越して

 

事前にNICUの病棟を案内してくれたり、

 

出産の立ち回りや流れについて、

 

電話、メール、直接の対面と、

 

あらゆる手段で丁寧に説明してくれたのです。

 

おかげで手術前も、

 

「もしかしたら経膣分娩ができるかもしれないけれど、

 

帝王切開の方が安全かもしれない」

 

「高齢出産になるので、

 

もし帝王切開になったら同時に卵管結紮(らんかんけっさつ)の手術も行いますか?」

 

といったお話をチラチラとされた時も、

 

冷静に覚悟を決めることができました。

 

不安になるのが嫌だったので、

 

この時もネットでの検索は一切せず、

 

医療陣とコーディネーターさんを信じて身を委ねていました。