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CASE54ー3 妊娠糖尿病×妊娠高血圧症候群でMFMへ、アメリカのハイリスク妊婦管理

妊娠初期のつわりは本当に過酷でした。

 

お腹が空いても、

 

食べても気持ち悪い。

 

なぜか日本の「超熟」パン(アメリカでも購入できました)の、

 

あの匂いが薄くて食感が良いものだけが唯一受け付け、

 

毎日のように超熟や薄味のおうどんを食べて

 

ソファで横になっていました。

 

日本にいた頃は学生時代に少し婦人科にかかった程度で、

 

本格的な産婦人科通いはアメリカが初めてでした。

 

私の場合は

 

「妊娠糖尿病」と

 

「妊娠高血圧症候群」を併発してしまったため、

 

結果的にアメリカの医療の凄さを

 

身をもって体験することになりました。 

 

高齢出産のリスクもあり、

 

病状が深刻化してきたところで、

 

より専門的なハイリスク妊婦を専門とする

 

MFM(Maternal-Fetal Medicine/胎児母体医学)のチームに通うことになりました。

 

このMFMのドクターたちが、

 

まさに「格が違う」という圧倒的なプロフェッショナルでした。

 

判断が早いだけでなく、

 

こちらの話をじっくり聞いてくれる共感性の高さもあり、

 

人間としての器の大きさに感動しました。

 

彼らはここぞという時にしか直接会えない特別な存在で、

 

基本は普段の産婦人科医を通して指示が出されます。

 

ある時、

 

私の血圧を見た産婦人科の先生が

 

「入院させるべきか、

 

家で様子を見るべきか正直分からない。

 

MFMに確認するから5分待って」

 

と言ったことがありました。

 

確認前は

 

「家に帰っても大丈夫だと思うけどね」

 

なんて言っていた先生が、

 

MFMからの返答が来た瞬間、

 

「今すぐ入院です!」

 

とガラリと方針を変えたんです。

 

その権限の強さと、

 

多くの専門家が連携して

 

私を多角的に診てくれているという安心感は、

 

本当に心強いものでした。