最初は自然妊娠へのトライから、
人工授精(IUI)、
そして体外受精(IVF)へと進みましたが、
重い腰を上げるまでにかなりの時間を費上してしまいました。
とにかく通院が面倒で、
本当に嫌だったんです。
「すぐにIVFに進めばよかった」
と思うのですが、
当時はなんとなく順序を踏むべきだと思い込み、
諸々の検査を重ねていました。
前日や2日前に急に
「明日来てください」
と言われ、
片道40分かけて向かう日々。
「こんなことまでして、
子どもを授からなくてもいいのかな……」
と、
心が折れかかっていました。
さらに元々生理不順だったため、
スケジュールもどんどん後ろ倒しに。
「お金ももったいないし、
来月にしちゃおう」
と先延ばしにしていた時、
普段はプレッシャーをかけてこない夫から、
「もうすぐ40歳だし、
ここら辺でちゃんと向き合ってみない?」
と、
これまでにないトーンで言われたんです。
「あ、これは流しちゃいけない。
彼は本当に子どもが欲しいんだ」
と覚悟が決まり、
ようやくIVFに踏み切りました。
そして、
初めてのIVFで妊娠。
しかし、
残念ながら8週目頃に発育が止まってしまい、
流産という結果になりました。
採卵できた3つの卵子のうち、
一番良質な胚での結果だったのでショックでしたが、
残りの2つは「モザイク胚」。
医療が進んでいても不妊治療の現実ってこういうものなんだな、
と意外なほど冷静に受け止めている自分がいました。
実は、
当時はネットのデマや情報に振り回されるのが怖くて、
あえて妊活の知識を調べずにいたんです。
そのため、
病院から
「残りのモザイク胚はどうする?(保存するか廃棄するか)」
と聞かれた時も、
成功率の低いものを残しても仕方ないよね、
と夫婦で考えていました。
しかしその後、
夫が調べてくれて
「モザイク胚でも健康な子が生まれる可能性がある」
と知り、
期限ギリギリで保存を依頼。
そしてなんと、
その次のモザイク胚で2回目の妊娠をすることができたのです。
長く苦しい不妊治療を経ていた私は、
「期待しすぎるとダメだったときに心が折れてしまう」
と思い、
自分の心を守るために、
あえて淡々と、
まるでタスクをこなすように妊娠期間を過ごしていました。
「上手くいったらラッキー。
心の中で過度なアタッチメント(愛着)を作らないようにしよう」
と心がけていました。
対する夫は、
ただただ冷静に状況を受け止めるタイプで、
悲しいときは悲しみ、
嬉しいときはシンプルに喜んで私を支えてくれました。