愛染橋病院を選んだ理由は、
双子でも経膣分娩で出産できるというチラシを見たからでした。
どうしても下から産みたいと思っていたのです。
当時、
出産経験のある友達から出産の武勇伝を聞かせてもらうことがあり、
私もいつか自分の武勇伝を語りたいと思っていました。
憧れていました。
それに私はダンス部だったのですが、
ダンス部の友達と集まると、
みんなあの時のこの動きをしたら結構力めたとか、
あの時のこの姿勢が一番出てきたんだよねという話をしてくれていたので、
「私も絶対できる!」
と思っていたし、
上手に力んでみせると思っていました。
でも、
下から産めませんでした。
陣痛が来なかったんです。
陣痛は全然強くなりませんでした。
4月に入り、
誘発を始めて1週目、2週目、3週目と毎週チャレンジしました。
医師にも
「今週もチャレンジしたい!」
と毎週お願いしていたのですが、
全然出てこない。
一人がL字型でもう一人の小さい方がI字型でお腹にいました。
L字型の子の方が先に出ないといけなかったのですが、
その子の頭はどうやら大きかったらしいのです。
柔らかい頭の骨を重ね合わせて出てこなければいけなかったのですが、
どうやら重なり合わさることがなかったみたいなのです。
おまけに自分の陣痛が全然起きませんでした。
誘発剤で陣痛は来ているのですが、
産めるほどの強さではなかったのです。
陣痛がきていても話せるくらいの強さでした。
1週目、2週目は朝の8時半くらいからスタートして様子を見ていましたが、
3週目になるともう私の体が限界だったようで、
医師も
「今日、これで出なかったら帝王切開にしよう。」
と言って、
その日は6時半から誘発剤を始めましたが、
やはり強い陣痛はきませんでした。
双子でも下から産める病院を選んでいたので、
帝王切開になるなんて考えてもいませんでした。
2週目に産めなかった時に、
私は自分に負けたような気がして、
すごく落ち込みました。
だからナースステーションの前を通る時に、
「今日も負けました。」
と看護師さんに言いました。
すると助産師さんは
「出る!出る!そんなんいつかは出るねん!」
と励ましてくれました。
愛染橋病院はとても助産師さんが多くて、
皆さんとても良い人たちでした。