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CASE42−6 帝王切開にします?

子宮口が全開してからはいきみ始めたのですが、

 

その前に他の人の出産があるからと、

 

いきみ始めることを結構待たされることになりました。

 

医師が来て、

 

いきみ始めると、

 

「もう後は出すだけよ。

 

いきんでいいわよ。」

 

と言われました。

 

いざ、

 

いきみ始めたら、

 

頭は下から見えているのに、

 

全然降りてこないのです。

 

麻酔をしていたので

 

感覚は無いけれど、

 

以前SNSで鼻をかむような感じと言っていた人の話を覚えていて、

 

練習していた通りにいきみました。

 

みんな上手だと言ってくれました。

 

夫は後ろから私のことを支えてくれました。

 

ありったけの力でいきみました。

 

産後に全身が筋肉痛になるほどでした。

 

いきみを続けていたのですが、

 

赤ちゃんの頭が引っかかっていて、

 

全然出てきませんでした。

 

すると医師が

 

「なかなか出てこないから吸引分娩をしてみますか?

 

でも

 

吸引分娩で出てこない可能性はある。

 

そうなると帝王切開です。

 

吸引分娩で赤ちゃんを下に引っ張った後、

 

帝王切開となると、

 

帝王切開でも赤ちゃんを取り上げにくくて、

 

時間がかかるかもしれない。

 

どうしますか?」

 

と聞いてきました。

 

 

ここまでたどり着くのに、

 

丸2日というすごく長い時間がかかっていて、

 

もう限界でした。

 

おまけに吸引分娩で赤ちゃんの頭を引っ張っても出てこない挙げ句に、

 

帝王切開で取り出しにくいケースもあるなんて言われたら、

 

そちらを選択する気にはなりませんでした。

 

このまま頑張っても

 

下から出産できない可能性があるということも

 

受け入れることができませんでした。

 

なので、

 

ショートカットしたいという思いもあり、

 

「帝王切開にしてください。」

 

とお願いしました。

 

夫も私と同じ気持ちだったようで、

 

「君がそう思うならそれでいいんじゃない。

 

吸引で出てくる保証も無いしね。」

 

と私に同意してくれました。

 

一体いつになったら終わるんだろう、

 

もう早く終わりたい、

 

と絶望感があったのですが、

 

帝王切開という選択肢があったことで、

 

早く産める、

 

早く赤ちゃんに会えると

 

ポジティブな気持ちになることができました。

 

そこからはとてもスピーディーに進んでいきました。

 

朝の10時に帝王切開の提案をされ、

 

11時には手術室に入っていました。

 

そして11時15分にはお腹を切られ始め、

 

11時半頃には赤ちゃんが産まれました。