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CASE21−8 やっと会えた

手術中は夫が側にいてくれたこともあり、

 

和やかに歓談しながら進みました。

 

産まれる時には

 

「今、足が見えてるよ。」

 

「もうすぐ産まれるよ。」

 

と声をかけてくれ、

 

そうこうしているうちにギャーという泣き声が聞こえました。

 

夫婦ふたりとも誕生を見ることができ、

 

夫はへその緒を切ったり、

 

赤ちゃんが拭かれているところに呼ばれ、

 

その様子も写真に収めてくれました。

 

その後に私のところに連れてきてくれて、

 

抱っこをさせてくれ、

 

写真も撮ってもらいました。

 

 

産まれた後に、

 

どこかから出血していたようで、

 

でもその出血箇所が分からないようでした。

 

そんな中、

 

麻酔が切れかかってきました。

 

「いろんな臓器が固まってきているから、

 

出血箇所を探すのが難しいから、

 

全身麻酔に切り替えます」

 

と言われました。

 

その全身麻酔に切り替える前に、

 

いろんな臓器を押されているのが、

 

とても痛かったです。

 

夫も

 

「手術室を出てください」

 

と言われたのですが、

 

夫は

 

「これで何かあったらどうしよう。」

 

と外でずっと考えていたと言っていました。