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CASE2ー10 やっときてくれた陣痛

LDRに下りた途端

 

陣痛が消えてしまいました。

 

LDRのベテランの助産師に

 

「あなたは鼻息が荒すぎる。

 

陣痛って戦闘モードだと陣痛はどっかいっちゃうのは当たり前だから。

 

そうじゃなくて、自然に任せて。

 

赤ちゃんが出てきたいんだったら出てくればいいし、

 

そのタイミングまで赤ちゃんに任せて。

 

ちょっと身を委ねてみて。」

 

と言い足湯やクッションを用意してくれ、

 

仮眠をとりました。

 

すると陣痛が復活してくれて、

 

さらに助産師さんが乳頭刺激なんかもしてくれて、

 

陣痛が強くなってきたのですが、

 

悲しいことに本能で

 

「これ、本陣痛じゃないし、

 

このまま陣痛なくなっちゃうな。」

 

って思ったんです。

 

 

 

 

明け方には

 

感じていたように

 

サーッと陣痛が引いていっちゃって、

 

朝を迎えました。

 

戦闘モードを止めてリラックスして戻ってきてくれた陣痛も

 

追いかけてもまたどっか行っちゃって、

 

多分この子がTOLACを体験したいと思っていた私のために

 

最後に陣痛をプレゼントしてくれて、

 

苦しいけれど頑張ってくれたんだなと思いました。

 

それと同時にやっぱり私はお腹から産むんだな、

 

そういうことなんだな。

 

こんなに頑張ったけど、やっぱりダメなんだとも思い、

 

また泣きました。

 

外来からずっと見ててくれた助産師2人が

 

手術当日の朝、

 

LDRに来てくれて

 

「話は聞いたよ。よく頑張ったね。」と言ってくれたことで、

 

「妊娠初期からずーっと見ててくれたこの人たちが

 

頑張ったねって言ってくれたんだから、もういいじゃん。」

 

と思えて気持ちがスッキリしました。