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CASE19−10 かわいいと思えない余裕の無さ

赤ちゃんは呼吸が早かったみたいで、

 

入院中、

 

同室は一日もありませんでした。

 

呼吸状態が落ち着いているところを見計らって、

 

授乳の練習をさせてもらうことが少しだけできて、

 

その時だけ触れ合うことができました。

 

入院中の授乳練習は、

 

身動きできない時から、

 

看護師さんが部屋にやってきてマッサージから始め、

 

徐々に出るようになってきました。

 

それから

 

「赤ちゃんに吸わせてみましょう。」

 

と授乳練習が始まりました。

 

 

産んだあと、

 

赤ちゃんは保育器の中に入ったので

 

全然会えませんでした。

 

私が動けるようになるまでは、

 

会えなかったのです。

 

数日経って、

 

ようやく車椅子に乗ることができるようになり、

 

赤ちゃんに会いに行けるようになりました。

 

それまでは、

 

会いたい気持ちもありましたが、

 

痛みが強くてそれどころではなかったというのが、

 

実際のところです。

 

看護師さんも

 

「赤ちゃんのことは任せて!」

 

と言ってくれました。

 

3日目くらいでやっと歩くことができたと思います。

 

痛みに強いほうだと思っていましたが、

 

こんなに痛みに弱かったのかとショックでした。

 

「二度と出産しない」

 

と心に誓いました。