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CASE17−9 帝王切開後のフォロー②

術室に入ると、

 

そこはテレビでよく見る風景でした。

 

ストレッチャーで運ばれていったら、

 

真上に明るい丸い照明があって、

 

「お母さん、

 

ちょっとごめんね。」

 

って言いながら、

 

手足全部をマジックテープで拘束されて、

 

「もう、

 

すぐに眠くなっちゃうから大丈夫だよ〜。」

 

とマスクを付けられたら、

 

もう記憶がないというお産でした。

 

後から聞いた話では、

 

先生がすごく頑張ってくれて、

 

手術室に入って、

 

手術開始から3分で赤ちゃんを取り出してくくれたみたいで、

 

麻酔の影響もほとんど娘に出ず、

 

普通はぐったりして産まれてくるところが、

 

産声をあげてくれたとのことでした。

 

 

その産声も、

 

ボイスレコーダーに録っておいてくださっていました。

 

娘に会えたのが二日後だったので、

 

会えるまでの間に、

 

産声を聞けたのが、

 

本当に嬉しくて、

 

「あぁ〜、

 

すごい!

 

元気に泣いてる!」

 

と感動しました。

 

娘は寝てしまうと呼吸が浅くなり、

 

酸素濃度がぐっと下がってしまうようで、

 

5日間は保育器の中にいました。

 

その間は搾乳してミルクをあげていましたが、

 

ここでも周りの皆さんが温かく見守ってくれていたので、

 

安心して赤ちゃんをお任せできたと思います。