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CASE9−21 夫婦間ギャップ

4月に日本で計画帝王切開の予定だったので、

2月1日には飛行機に乗って、

私と子どもたちだけで帰らなければいけない状況でした。

帰国のときは、

私の母がまた日本からやってきて、

子供たちの世話や付き添いをしてくれました。

母からは、

「あなたはビジネスクラスで横になりなさい。」

と言ってもらい、

空港内もすべて車椅子の手配をしていただき、

無事日本に到着しました。

日本に帰っても、

安静なので、

子供たちの世話を母にお願いしないといけないので、

実家に居候させてもらいました。

日本に帰ってからの検診で、

初めて陰部の静脈瘤をみた若い医師が慌てて、

上司の医師を呼びに行っていました。

担当の先生からは、

「歩くとそれだけ全身の血が下に下がるので、

静脈瘤がどんどん大きくなってしまうから、

歩き過ぎないように気をつけて。」

といわれました。

 

 

ある時、

赴任中の夫が一時帰国して、

一緒に実家に住んでいましたが、

「今日、飲み会に行ってもいい?」

と聞いてきました。

私は違和感を感じたので、

「それ、今じゃなくてもよくない?

産まれてからじゃダメなの?」

と言い、

私の母も

「今、この状況で行く必要あるの?

この子の身体見て!

歩けない、

何もできない、

あなたは3人の父親になるんだよ?

もうちょっと自覚持たないとダメだよ」

と言いました。

夫も

「そうでした。

ごめんなさい、

自覚がたりませんでした。

無事、産まれてからにします。」

といいました。

夫としてはあの時、

私の母にビシッと怒ってもらえたことは、

良かったと今でも言っています。

母に言われたことで、

「自分の意識も変わったし、

子ども3人の父親になるんだと再認識したし、

自分だけ飲みに行くという行動は最低だったな。」

とも言って、

今でも我が家で語り継がれています。