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CASE9−19 リステリア菌に感染

安定期に入った頃に,

100万人に1人という確率の食中毒、

リステリア菌に感染してしまいました。

39度以上の熱が3−4日下がらず、

そのうちに尿が出なくなり、

「これはヤバい!」

と思い、

現地の産婦人科の先生に電話をしたら、

すぐに受診するようにと言われました。

タクシー乗り込んで、

病院につき、

検査をしたら血小板の数値が7万/μL(止血する際に重要な血液の値、正常値:15〜33万/μL)にまで下がっており、

緊急入院となりました。

夫は仕事だし、まだまだ手のかかる子供が2人いたので、

両家の母親が2週間ずつ交代で来てくれることになりました。

 

 

入院したときに、

海外ならではのデング熱やマラリアやいろんな検査を何回もしましたが、

どれも陰性でした。

結局、

血液培養という検査で数日後にリステリアと判明しましたが、

判明するまでの間、

その国の感染症専門の先生が来て、

「おそらくあなたは、

リステリア菌に感染をしている思うから、

リステリア菌によく効くペニシリンを使います。」

と説明され、

点滴は24時間、

抗生剤も4時間おきにしてもらいました。

そうしているうちに徐々に熱が下がっていきました。

下がってきた頃に血液培養の結果が判明し、

やはりリステリア菌に感染しているということも判明したのです。

しかし、

先生からは

「リステリア感染だと赤ちゃん2人に1人は死亡します。

死ななくても感染性心内膜炎とか心疾患を残すことがあるから、

胎児エコーをかならず受けてください。」

と言われました。