「赤ちゃんの心拍が速いからとりあえず、
抗生剤を打ちましょう。」
と言われました。
病室に入り、
横になって抗生剤を打ってもらいました。
熱もあったので、
意識も朦朧としながら、
息も上がった状態でしたが、
抗生剤を打ったら、
楽になってきました。
食事も
「食べられるだけ食べてくださいね。」
と出してもらい、
さあ、食べようと手に取ったら、
院長先生が現れて、
「お味噌汁、
一回ストップ。
もしかしたら、
赤ちゃんの心拍がずっと160以上で全然下がってこないし、
お母さんの体温は下がってきたけれど、
赤ちゃんに変化が無いので、
子宮内感染の疑いがある。
午後まで自然な陣痛を待つと赤ちゃんがぐったりして出てくる可能性がある。
そうなってしまうと、
この病院ではどうにもできないから、
するんだったら今すぐ帝王切開したほうが良い。」
と言ったのです。

麻酔の関係で、
ご飯を食べると気持ち悪くなってしまうので、
食事は中止となりました。
私には帝王切開への抵抗がありました。
元々経膣分娩の予定でいたし、
ありがたいことに一人目が安産で速かったので、
二人目はもっと速いだろうという期待みたいなものがありました。
すぐに出産できるんじゃないかなと、
大変だけど楽しみな気持ちもありました。
一人目はただ必死でいきんでましたが、
二人目だったら、
もうちょっと赤ちゃんが降りてくる感覚とか、
赤ちゃんが頑張っているのを感じながら
一緒におちついて出産ができるんじゃないかなという思いがあったし、
そういう達成感がある出産をしたい、
そうするんだという思いがあったのです。