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CASE44−2 陣痛が始まった!

出血が落ち着いてきたころから

 

坐骨神経痛が出始めました。

 

私の仕事はリハビリの仕事をしていて、

 

体を使う仕事でした。

 

前傾姿勢を取ると

 

体にビリビリと電気が走るような感じがあり、

 

利用者様の体を支えるのがとても大変でした。

 

介助の程度が重い場合は

 

職場の人に相談するようにしていました。

 

39週の時に、

 

夜中に陣痛が段々早くなってきて、

 

前駆陣痛かも?と思っていたら、

 

10分間隔になってきました。

 

出産予定の病院に電話をすると、

 

まだかも知れないけれど、

 

一度病院に来てみましょうか。」

 

と言われ、

 

タクシーで病院に向かいました。 

「うわぁ、ついに出産かぁ。

 

この日が来た〜。」

 

「どうしよう。

 

耐えられるかな?」

 

「いつ終わるんだろう?」

 

とか考えていました。

 

陣痛が始まった時は、

 

本陣痛の辛さを知らなかったので、

 

その時は

 

「もうこれ無理かも。

 

10点満点で言ったら、

 

これ10点くらいの痛さなんだけど。」

 

と思っていたのですが、

 

後から振り返るとあの時の痛さはなんてことない痛さでした。

 

でも、

 

その時はとんでもない痛さに感じてたんですよね。

 

病院に着くと、

 

コロナ禍だったので、

 

夫は病院に入れず、

 

荷物だけもってくれて玄関でお別れしました。

 

看護師さんが迎えに来てくれたので、

 

その人に付き添ってもらって病棟に行きました。

 

その間も

 

「あぁ、辛い。」

 

と深く息をしてつらそうにしていたのですが、

 

今思うとそんなつらくなかった、

 

つらいふりをしていた自分がいるなと思い出されます。

 

手すりにつかまりながら、

 

休み休み病棟に向かいました。