一人で泣いているところに
病院のスタッフと遭遇することはなかったのですが、
退院前の診察で
麻酔をかけてくれた女医さんが診察してくださって、
優しく声をかけてくださいました。
「お母さん、
本当に大変だったよね。
急にこういうことになってすごくびっくりしただろうし、
よく頑張ったよね。
あの時、
お母さんがすぐに決断してくれたから、
赤ちゃんが無事に産まれてきてくれたんだよね、
本当によく頑張ったよね。
ありがとうね。」
なんて言われて、
涙が止まらなくなりました。
その時が初めて人前で泣いた時でした。

溢れ出る後悔とか、
親から言われたこととか聞いてもらいました。
親から言われた言葉とは、
母親から
「本当に小さいね〜。
まだお腹の中にいたかったのにね。
出されちゃったね〜。」
と言われたのです。
予定日より3週間早く産まれたものの
体重は2800gあったので、
十分な大きさだったのですが、
一人目が3400gで産まれたのと、
兄とか私は3500〜4000gで産まれたこともあり、
小さく見えたみたようです。
母が医療事務の仕事をしており、
職場で医師と話すこともあるのか
「娘が緊急帝王切開になった。」
と言ったら、
母の職場の医師が
「今は産科はすぐにお腹を切るんだよなぁ。
母体や赤ちゃんに何かあって訴訟で訴えられたくないからな。
帝王切開しちゃったほうが安全に出せるしな。」
って言ってたと聞かされ、
「それを今の私に言う?」
と思いましたが、
それは言えず、
「じゃあ、必要ないのに切られちゃったってこと?」
とだけ言いました。
自分の身を全て捧げて産んだと思ったけど、
一応安全のために切っておくかというニュアンスで切られたんだよ
と聞かされたこともショックで、
そういう些細な一言が
産後の落ち込んでいるところにグサグサと刺さりました。
悪気は無いと思うんですけどね。