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CASE43ー5 帝王切開じゃなかったらできたのに、、、

そうは言いつつも心の中では、

 

私は手術をしたことがなかったので、

 

初めて体を切るというのは怖い、

 

でも赤ちゃんには無事に生まれて欲しいっていう色んな感情が入り混じり、

 

複雑な気持ちでした。

 

それでも心の何処かで

 

「もういいよ、別にいいよ。

 

っちゃってください。」

 

っていう潔い気持ちもありました。

 

帝王切開することを決めると、

 

先生は

 

「じゃあ、すぐ準備するんで!」

 

と言い、

 

そこから10〜15分くらいで手術室に行きました。

 

すぐに整えてくれて、

 

どんどん進んでいきました。

 

手術室は外回転術を受けた時の部屋と似ているな、

 

明るいな、

 

いろんな機械があるなという印象です。

 

外回転術のときにも手術室に入っていたので、

 

震えるほど恐怖に感じるということはありませんでした。

 

夫は手術室には入れませんでした。

 

この日のためにビデオカメラを購入して、

 

「撮るぞ!」

 

とすごく意気込んでいたので、

 

とても残念そうでした。

 

麻酔は入れていた下半身麻酔から違う薬を入れるというお話でした。

 

薬を入れてくださり、

 

痛みを感じないかの確認をされ、

 

「痛くないです。」

 

と答えると、

 

すぐに手術がスタートしました。

 

とにかく始まるのが速かったです。

 

ただ、

 

お腹を切って、

 

赤ちゃんを出す時は、

 

体をゆすったりして、

 

思っていたよりも時間がかかるもんなんだなと感じました。

 

 体がグラグラするくらい揺すられるので、

 

少し怖くなりました。

 

その時も、

 

やはり手術用の麻酔が私の体には合わなかったみたいで、

 

吐き気がして、

 

ずっと気持ち悪さが続いていました。

 

赤ちゃんが産まれ、

 

体をきれいにしてくれたあと、

 

私の胸の上に乗せてくれたので、

 

嬉しくて

 

「あ〜。」

 

と嬉しさが込み上げましたが、

 

麻酔の気持ち悪さから

 

「もう、どけて。どけてください!」

 

となんとも可哀想な扱いをしてしまいました。

 

経腟分娩だったら、

 

出産直後赤ちゃんを抱っこして、

 

抱きしめられたのになという悲しさがあります。