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CASE43ー4 帝王切開にしますか?

入院予定の前日は、

 

怖くて仕方ありませんでした。

 

入院は母に付き添ってもらい、

 

誘発剤の当日は夫が来てくれました。

 

私の選んだ病院では、

 

先に下半身麻酔を入れて、

 

それから誘発剤を始めました。

 

最初の感想は

 

「全然痛くないし、結構余裕だな。」

 

と思っていました。

 

それからだんだん腰がだるい・重いという感覚がでてきました。

 

夫と話せる瞬間もありましたが、

 

陣痛がくると話せなくなるという感じでした。

 

自分でも麻酔を調節できるようなシステムでした。

 

先生が内診に来た時、

 

「うーん、(赤ちゃんが)降りてこないね。」

 

と言われ、

 

不安になりました。

 

子宮口は開いてきているけど、

 

赤ちゃんが下に下がってきていないということでした。

 

何度か先生が内診するのですが、

 

「やっぱり進んでいないので、帝王切開しますか?」

 

とサラッと言われました。

 

 

私としては選びに選んだ無痛分娩の病院だったので、

 

「いやいや、もうちょっと待ってください。頑張ります。」

 

と伝えました。

 

外回転術もして下から産みたくて準備しているのに、

 

そんな簡単に帝王切開になんてできないと思いました。

 

夫は何も言いませんでしたが、

 

私が産むんだから私の好きなようにしていいよと思ってくれていたと思います。

 

先生は30分間隔くらいで私の部屋に来て、

 

来るたびに

 

「まだだ、まだだ。」

 

と言っていました。

 

私も

 

「あとちょっと、ちょっと待って!」

 

と言い返していました。

 

しかし、

 

最終的には

 

「13時頃をデッドラインにする」

 

と先生が決められ、

 

「そこまでに出産の準備が整わなければ、

 

母体の体力も消耗するし、

 

赤ちゃんが弱ってきちゃって危険なので、

 

帝王切開にします。」

 

と言われました。

 

その言葉を言われた時に、

 

「あ、じゃあ、もういいです。」

 

と帝王切開を決めました。