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CASE26−7 急に怖くなってきた

朝9時に病院に行くと、

 

すでに段取りが整えられていました。

 

確か14時くらいに手術室に入りました。

 

夫と母は部屋で待っていてくれました。

 

腰椎麻酔も手際よくやってもらいました。

 

腰椎麻酔に関しては、

 

看護師時代もたくさん見てきているので、

 

とても不安だったのですが、

 

すんなり入って、

 

手術台に寝かされたところから夫が手術室に入ってきました。

 

その時くらいから急に怖くなってきて、

 

こうこうと明かりが照らされて、

 

布もかけられて、

 

夫は側にいてくれてるんだけど、

 

お腹の消毒をされている中、

 

お腹を押されている感覚がありました。

 

手術時間は10−15分くらいで、

 

夫も私の気を紛らわすためにいろいろ話してくれてるんですけど、

 

全然頭に入ってこなくて、

 

今何をされているのかが見えないのが怖くて震えていました。

 

ずっとお腹を押されている感覚だけがありました。

 

いつ切られるのかとか、

 

手術の流れが分からなくて、

 

気づいたら赤ちゃんの泣き声が聞こえました。

 

産声が聞こえたら、

 

すぐに私に見せてくれました。

 

その瞬間はすごく覚えていて、

 

嬉しくて、

 

すごくホッとしました。

 

「(お腹の中に赤ちゃんが)ほんとにいたんだ。」

 

という気持ちでした。

 

周りも

 

「かわいい赤ちゃんよ。」

 

と声もかけてもらいました。

 

でも、

 

その時に

 

「カンガルーケアしないんだ。」

 

と思いました。

 

夫が言うには

 

「この辺(胸辺り)まで連れてきてくれたよ。」

 

とは言ってくれていたのですが、

 

すぐに体重の計測や体を洗うのに連れて行かれました。

 

その辺りくらいから、

 

記憶が曖昧で、

 

薬が効きすぎたのか気持ち悪くなっちゃって、

 

めまいもしていて、

 

されるがまま部屋に連れて行かれ、

 

そこから半日くらいは意識が朦朧としていました。