· 

CASE15−6 病んでる人扱い

手術室にはベッドごと運ばれて、

 

麻酔科の先生が挨拶をしてくれるのですが、

 

ちょうど陣痛もあって痛かったので、

 

話を聞くというより、

 

「ちょっと待ってもらっていいですか?」

 

と待ってもらっていました。

 

陣痛の波が過ぎるのを待ち、

 

麻酔科の先生が麻酔を打った瞬間、

 

陣痛が無くなっていくことに感動しすぎて、

 

その後はリラックスして手術に臨めました。

 

手術室には夫は入れない病院だったので、

 

外で待っていてくれました。

 

手術中は助産師さんが横についてくださって、

 

私がリラックスできるように声をかけてくれ、

 

本当に赤ちゃんが出てくるまであっという間でした。

 

赤ちゃんが出てきたときには皆さんで

 

「おめでとうございます。」

 

と言ってくれました。

 

ただ、

 

赤ちゃんが羊水を飲んじゃったみたいで、

 

すぐに泣き声が聞こえなくて、

 

先生が羊水を吸った後は、

 

泣いてくれました。

 

感動しました。

 

終わるのもあっという間でした。

 

産まれた後も意識はしっかりありました。

 

病室に帰るところで、

 

夫の顔も見ることができました。

 

 

病室に入ると、

 

個室を希望していたのですが、

 

大部屋に一人で入ることになっていました。

 

おそらく、

 

メンタルのケアをするためだったのでしょうか。

 

助産師さんが部屋に来て

 

「お話聞きますよ。」

 

と言ってくれたのですが、

 

私としては、

 

もうお産が終わってストレスから解放されていたのです。

 

早く赤ちゃんの顔が見たい、

 

早く赤ちゃんに授乳したい、

 

とにかく楽しみでワクワクしかないのに、

 

助産師さんが私を心配して気遣ってくださるのが分かり、

 

すごく私との温度差を感じました。

 

病んでいる人のような扱いをされている感じがありました。

 

その後、

 

助産師さんたちの中で私は大丈夫そうだということになったのか、

 

お部屋も個室に移動ができました。