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CASE15−3 どんどん産まれる

LDRという分娩室が4つくらいあったのですが、

 

隣の人の

 

「うぅ〜。」

 

とか

 

「あ〜!」

 

という声が聞こえ、

 

その方たちの赤ちゃんが産まれて、

 

そして、

 

次から次へと隣の人が変わっていくのです。

 

私は自分の出産がなかなか進まず、

 

経過が長くなっていることに焦りました。

 

「このまま産まれなかったらどうなるんだろう?

 

いつまで続くんだろう?」

 

と思いました。

 

担当の看護師さんも朝の人、

 

昼の人、

 

夜の人とどんどん変わっていきました。

 

その間も少しずつ点滴の量は増えていき、

 

薬のMAX量まで到達してしまいました。

 

 

MAXで入れてもらっているのに、

 

有効な陣痛が来ない、

 

私自身も痛いという波が来ているのは分かるのですが、

 

「こんなに陣痛間隔が長いのは違うよね。」

 

と思いました。

 

夫も破水したという時点で病院に来てくれましたが、

 

お産が進まない様子から、

 

「まだ産まれませんから、

 

一度帰ってください。」

 

と返されてしまいました。

 

陣痛間隔が5分くらいになった時に、

 

また夫が来てくれました。

 

でも、

 

その5分周期の陣痛はずーっと続き、

 

だんだん私自身疲れてきました。

 

「寝てもいいですよ。」

 

と言われても、

 

寝るに寝れないし、

 

ご飯も出てくるけど、

 

食欲も無いし、

 

本当は下から産みたかったんですが、

 

「もうこの長い陣痛は本当にしんどいし、

 

産後にも影響するんじゃないか。

 

いつまで続くんだろう。」

 

と思っていました。

 

その矢先、

 

夫が先生に呼ばれて出ていきました。