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CASE40−8 毎日が幸せ

振り返ってみて、

 

私はアメリカでの帝王切開で良かったと思っています。

 

日本では

 

「傷が癒着する」

 

「長く痛みが続く」

 

といった不安要素を耳にすることが多く、

 

手術に対する恐怖がありました。

 

しかし、

 

実際にアメリカで経験してみると、

 

医療スタッフの対応は手厚く、

 

痛み止めもしっかり処方され、

 

傷の治りも順調でした。

 

Stanford病院での手術だったこともあり、

 

医師の技術も高かったのではないかと感じています。

 

さらに、

 

アメリカでは入院時に個室が標準で与えられるため、

 

周囲を気にすることなく過ごせたこともポイントでした。

 

アメリカの病院の個室はホテルのひと部屋のような広さがあり、

 

ソファベッドや椅子、

 

シャワー、

 

洗面所、

 

トイレも備え付けてあります。

 

付き添い1名は同室で泊まることができ、

 

入院期間中は全くひとりにならずに済みました。

 

日本の病院では付き添いの宿泊は許されず、

 

一方で入院者同士が相部屋となるため、

 

周りの環境に左右されがちと聞きます。

 

個室を使えて、

 

自分のペースを守れたのは大きなメリットだったと思います。

 

また、

 

帝王切開で標準よりも長く入院期間が取れたことも良かった点でした。

 

アメリカで経腟分娩の場合は1泊2日で退院となるため、

 

授乳や清拭、

 

おくるみの使い方などを十分に学ぶ時間がありません。

 

私は入院中に看護師さん達からたくさん個別指導していただいたので、

 

帰宅後も落ち着いて育児を始めることができました。

 

 

もちろん初めての海外での出産には不安も多く、

 

一番のストレスは、

 

の海外赴任に帯同してすぐの妊娠で、

 

近しい友人が居なかったことでした。

 

それまで会社員として仕事をしていたので、

 

周囲には気軽に話せる友人や頼れる先輩も多かったのですが、

 

環境の異なる場所で相談できる相手がほとんどいませんでした。

 

なるべく機会を見つけて日本の友人と通話したり

 

オンラインで遊んだりしましたが、

 

日本にいた頃のようにはいきません。

 

なかなか話し相手も見つけられず、

 

妊娠中、

 

精神的に消耗していることが多かったように感じます。

 

もっと早く一歩を踏み出して、

 

SNSを通じた友人探しをしたり、

 

夫と一緒にウィコラに参加できていたら、

 

より楽しみながら妊娠生活を送れていたのではと思います。

 

帝王切開で生まれた息子は、

 

先日1歳になりました。

 

私を見て

 

「ママ」

 

と呼び、

 

ハイハイで駆けてきて、

 

足元にぎゅっとしがみついて満点の笑顔を見せてくれます。

 

毎日幸せです。