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CASE40−4 逆子の頭が下がっていく感覚

帝王切開当日は

 

朝10時半に病院に到着するように向かいました。

 

同じ病院で外回転術を受けたので、

 

緊張感はあまりありませんでした。

 

到着したらまず全身を消毒紙で拭き、

 

手術着に着替えます。

 

手術までは待機用ベッドで待つのですが、

 

その間に点滴の針を刺したり

 

医師や看護師さんの挨拶や施術説明があります。

 

このとき、

 

母子手帳への記入依頼など

 

お願いしたいことを付箋に書いて

 

母子手帳に貼っておいたものを

 

手術担当の医師に手渡しておきました。

 

待機用ベッドのある部屋は

 

複数のベッドが置かれカーテンで隔たれており、

 

途中で隣のベッドから生まれたての赤ちゃんが泣く声が聞こえました。

 

 

12時半頃に手術室へ案内されました。

 

カメラを持った夫の入室も許可されました。

 

手術室の中には機材がたくさん置かれ、

 

医師も待機しており、

 

一気に緊張感と不安感が押し寄せてきました。

 

麻酔針が入ると同時に、

 

緊張と恐怖で

 

暫く涙が止まらなくなった私は

 

手術中ほぼずっと夫の手を握っていました。

 

麻酔針は点滴より細く、

 

痛みはそこまでありませんでした。

 

薬品が通る冷たさのあと

 

足湯のような温かさがあり、

 

感覚が消えていきます。

 

無事に麻酔が入ったか確認もしてくれて、

 

手術中お腹を切っている感覚は全くありませんでした。

 

それでも、

 

赤ちゃんを取り出す際に

 

医師が力を込めてお腹を押し出している感覚、

 

逆子の頭の位置が徐々に下がってお腹から出てくる感覚は

 

しっかりと感じました。

 

隣にいてくれた夫も

 

「いま足が出てきたよ!」

 

とたくさん励ましてくれていました。