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CASE27−13 帝王切開に対する考え

創部ケアの病院にタイから来た看護師さんがいました。

 

彼女はカンボジアやミャンマーや、

 

いろんな発展途上国でもナースをされていたそうです。

 

彼女から

 

「こんなことを言うのは申し訳ないのだけれど、

 

出産するなら次は絶対、

 

日本で出産したほうが良いよ。」

 

と言われました。

 

本当にそうだなと思いました。

 

「アメリカの医療は雑だし、

 

感染してここにくるお母さんが本当に多いのよ。

 

タイではほぼ無いし、

 

日本でもそんなことは無いでしょ?

 

ここでは菌がつけられちゃうことがあるみたいなのよね。

 

大きい声では言えないけれど。」

 

それを聞いて私は、

 

もうアメリカでは産まないと決めました。

 

もちろんそうじゃない先生もいらっしゃるだろうし、

 

たまたまだったのかもしれないけれど、

 

私の経験から、

 

あまりにも日本での出産が素晴らしかったので、

 

その差は歴然でした。

 

また、

 

傷が感染した時に、

 

男性の友達から

 

「だから僕は帝王切開をお勧めしないんだよね。」

 

っていう一言が未だに忘れられません。

 

「あ〜、そういう風に思う人もいるんだ。」

 

と思いました。

 

「特にアメリカではね。」

 

という言い方をしていたので、

 

相当、

 

帝王切開後のトラブルが多い国なんだろうなと感じました。

 

 

経膣分娩をしたことがないからか、

 

一人目を出産した時には、

 

圧倒的に帝王切開出産をお勧めできると思いました。

 

いきまなくていいし、

 

痛みが無いし、

 

経膣分娩で大変な方は2日間いきんだよとか、

 

失神したとか、

 

点滴でむくんだとか、

 

いろんな方を見てきているので、

 

私だけの事例を考えると痛みもないし、

 

予定通り出産できるし、

 

傷さえ問題なければ、

 

とても良い出産方法だと思っています。

 

もちろん経膣分娩と比べるとお腹を切っているわけで、

 

侵襲も大きいし、

 

産後は大変なんでしょうけど、

 

私は大変さを感じませんでした。

 

二人目の時に帝王切開の傷の感染をしたということを考えると、

 

自然出産の方がそういうことは無いでしょうから、

 

どちらが良いのでしょうか?という意見にとどまっています。