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CASE11ー1 ようやく来てくれた我が子

初めて妊娠に気づいた時はとにかく嬉しかったです。

しかしつわりが始まると、

当時は仕事をしていたので、

毎日、満員の通勤電車がとても辛かったです。

14週過ぎた頃からはつわりも落ち着き、

少しは楽になりましたが、

それでも電車通勤は辛かった記憶があります。

20週を過ぎて胎動を感じるようになってからは、

愛おしさが増していきました。

育児本に載っている通りのことを

「本当にこんな気持ちになるんだな。」

と自分の身を通して感じていました。

生まれてはじめてこんなに嬉しいことがあるんだなと感じました。

 

 

 

夫と付き合って10年経ち、

結婚して7年目でようやく授かった子どもだったので、

すごく大切に思っていました。

夫婦ともに、

勤務上、

不規則な仕事で忙しいので、

タイミングも合わず、

すれ違っていたこともあり、

なかなか授からなかったのです。

上司にも相談をして不妊治療のために退職を決めていたのですが、

退職直前に妊娠が分かり、

上司からも

「妊娠できたなら仕事は辞めないでほしい。」

と言われました。

ですが、

妊娠初期の片道1時間半かけての通勤の辛さもあり、

「やっとできた大事な子だからお腹の子を大切にしたい。」

という思いもあって、

夫とも相談して結局は退職を決断しました。

 

 

 

妊娠するまでは、

夫も忙しい合間をぬって精液検査に行ってくれたり、

私も不妊相談を受診して、

血液検査の結果、

プロラクチン値が高いということからカバサールというお薬を内服していました。

卵管造影・排卵チェッカーもしていました。

一度妊娠したのですが、

その時は7週で流産してしまい、

とても悲しかったです。

 

 

 

だからこそ、

またお腹に授かった時は、

本当に嬉しくてたまらなかった反面、

また流産しないかなという心配がありました。

死産される方もいる中で、

私のお腹の中の子が本当に無事に産まれてくるかという不安が強かったのを覚えています。

大切だからこそ心配でした。

胎動を感じる度に安心して、

幸せを感じていました。

そういったこともあり、

仕事がとても好きだったのですが、

24週で退職して、

妊娠中からゆっくり子どもと関わろうかなと思っていました。