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「ママ、これなぁに?」

長女が2歳くらいの頃でしたか、

 

お風呂に入っている時に、

 

長女が帝王切開後の傷を指差して

 

「ママ〜、これなぁに?」

 

と聞いてきたんです。

 

皆さん、どう答えますか?

 

 

 

初めて聞かれた時はドキッとしますよね。

 

ここからアナタが出てきたのよと言っていいのか、

 

そもそも出てきた?産まれた?

 

何が正しい?

 

お腹から産まれたって聞いて、ショック受けないかな?

 

一瞬でいろんなことが頭の中をグルグル駆け巡ると思います。

 

 

大人は産まれるまでに至るいろんな背景を思い出しますが、

 

子どもはいたってシンプル。

 

自分には無くてママの身体にはあるから

 

「これはなんなんだろう?」

 

と言葉通りの単純な疑問だと思います。

 

それに対して大人の心はざわつかなくていい。

 

まずは「お傷だよ。」とそのままを伝えてみる。

 

すると次は「なんで?どうして?(傷があるの?)」。

 

それにも淡々と答えてみる。

 

もちろん、「お腹を切ったからアナタに出会えたのよ」なんて

 

心から言えればそれに越したことはありません。

 

でも、なかなかプラスな感情で表現できない方もいらっしゃいます。

 

いまだに傷が疼いたり、

 

ジーンズを履くたびに痛んだり、

 

ケロイドになって傷のことに触れてほしくないこともあります。

 

だから、まずは感情を抜きにして事実を伝える。

 

 

 

そして子どもって日を変えてまた聞いてきます。

 

何度も繰り返しお話ししているうちに

 

自分の中のモヤモヤが薄らいできたら

 

その時に

 

「アナタも頑張ってここから出てきてくれたんだね。ありがとう。」

 

「あの時はママとアナタ、2人で頑張ったんだよ。会えた時は嬉しかったな。」

 

そんな言葉を送れると素敵だなぁと思います。

 

そして言っているうちに、

 

自分自身も子どもに感謝をする、嬉しいと感じる記憶になっていきます。

 

というのも、私自身、

 

子どもに初めて帝王切開の話をする時に、

 

「どうしてあの時、うまく回ってくれなかったの?」

 

と聞いてしまいました。

 

怒っているわけではありませんが、

 

マイナスの感情を持っていたように思います。

 

それに対し長女はポカン、、、

 

「しまった!」と思いました。

 

子どもにとったら覚えていないことで

 

なんだか責められているような

 

問いただされているような

 

そんな気持ちになったかもしれません。

 

その次からは、

 

「アナタはママのお腹から産まれてきたんだよ。」と事実を述べ、

 

そして「アナタがここから産まれてくれたから、

 

ママはいろんなことを知ることができたんだよ。

 

ママに帝王切開を経験させてくれてありがとう。」

 

と伝えられるようになりました。

 

すると、長女はニッコリ。

 

とっても誇らしげな顔をしていました。

 

私自身も、今となっては心から長女に感謝しています。

 

 

そして、いつかは聞かれることなら、

 

何て言うのか準備をしておくことをお勧めします。

 

むしろ自分からこう話そうと思って話す方が突然聞かれてギョッとすることがないですね。

 

年齢の小さい子でもママのお話は1対1なら必ず聞いてくれます。

 

そしてお風呂で話すことで自然に切り出せます。

 

 

①お風呂場で

 

②自分から

 

③お子さんと2人の時に

 

④感情を込めずにまずは事実を

 

⑤お子さんが産まれてくれた時、どう思ったのか(プラスの感情で)

 

 

「ママ、これなぁに?」

 

アナタはどう答えますか?